【2025年】ポータブル冷蔵庫の車載比較!後悔しない選び方

キャンプや車中泊、長距離ドライブで大活躍するポータブル冷蔵庫。しかし、いざ購入しようと「ポータブル冷蔵庫 車載 比較」と検索してみると、おすすめ メーカーや日本製 おすすめモデル、アイリスオーヤマやドンキホーテで買える製品まで選択肢は膨大です。

さらに、ランキングや口コミを見ても、結局のところ車載冷蔵庫 最強の一台はどれなのか、バッテリー内蔵型は本当に便利なのか、コンパクトさや縦型といった形状はどう選べば良いのか、迷ってしまいますよね。

また、便利な一方でデメリットや欠点、シガーソケット給電の注意点など、購入前に知っておきたい不安もあるでしょう。この記事では、そんなあなたの疑問をすべて解消し、後悔しない最適な一台を見つけるための判断材料を網羅的に提供します。

記事のポイント

  1. 利用シーンに合った容量や冷却方式の選び方
  2. 人気メーカーや日本製モデルの具体的な特徴
  3. バッテリー内蔵型やシガーソケット給電の注意点
  4. 購入前に知るべきデメリットや実際の口コミ

目次

後悔しないポータブル冷蔵庫の車載比較!選び方の基本

  • 購入前に知るべき!車載冷蔵庫の3つの冷却方式と特徴
  • 利用シーンで選ぶ!最適な容量(リットル)の目安
  • 電源の心配無用?バッテリー内蔵モデルのメリット・デメリット
  • 「買って後悔…」を防ぐ車載冷蔵庫のデメリットと注意点
  • 軽自動車にも最適!省スペースなコンパクト・縦型モデル

購入前に知るべき!車載冷蔵庫の3つの冷却方式と特徴

ポータブル冷蔵庫を選ぶ上で最も基本となるのが、心臓部ともいえる冷却方式です。現在、市場に出回っている製品は主に「コンプレッサー式」「ペルチェ式」「アブソープションシステム」の3種類に分けられます。

結論から言うと、パワフルな冷却性能と冷凍機能を求めるならコンプレッサー式が最もおすすめです。家庭用冷蔵庫と同じ仕組みで、冷媒を圧縮して気化させることで庫内を強力に冷やします。-20℃まで設定できるモデルも多く、真夏の炎天下でもアイスクリームや冷凍食品を安心して保管できます。

一方で、ペルチェ式は半導体素子を利用したシンプルな構造で、比較的安価で軽量、静音性に優れるのが特徴です。

しかし、冷却能力は外気温に左右されやすく、周囲の温度から-15℃程度までしか冷えないモデルが多いため、真夏の利用には力不足を感じるかもしれません。アブソープションシステムは非常に静かですが、市場に出回っている製品が少なく、冷却に時間がかかる傾向があります。

冷却方式 冷却性能 静音性 消費電力 価格帯 特徴
コンプレッサー式 非常に高い(冷凍可) やや大きい 低い(安定時) 高価 現在の主流。パワフルで省エネ。
ペルチェ式 低い(外気温に依存) 非常に静か 高い 安価 小型・軽量モデルに多い。保冷向き。
アブソープションシステム 中程度 ほぼ無音 高い 高価 ガスでも駆動可。製品数が少ない。

豆知識:最近のコンプレッサー式は静かになった?

一昔前は「コンプレッサー式はうるさい」というイメージがありましたが、技術の進歩により静音性は大幅に向上しています。

ある検証機関のデータによると、稼働音が45dB以下のモデルであれば、車中泊の就寝時でも枕元から少し離せば気になりにくいレベルとされています。静音性を重視する場合でも、コンプレッサー式は十分に選択肢に入ります。

利用シーンで選ぶ!最適な容量(リットル)の目安

ポータブル冷蔵庫選びで失敗しがちなのが容量(サイズ)です。小さすぎると必要なものが入らず、逆に大きすぎると車内のスペースを圧迫し、持ち運びも大変になります。あなたの利用シーンを具体的にイメージして、最適な容量を選びましょう。

容量選びの目安は、利用する人数と期間です。

ソロキャンプや日帰り利用(~20L)

1人での利用や、飲み物を冷やすのがメインであれば、15L~20L程度のコンパクトなモデルで十分です。EENOURのD18(18L)やBougeRVの15Lモデルなどがこのクラスに該当し、軽量で持ち運びやすいのが魅力です。

デュオキャンプや1泊2日の車中泊(20L~30L)

2人分の食材や飲み物を1泊分保管するなら、25L前後の中間サイズがおすすめです。PowerArQのICEBERG2(25L)や山善のYFR-C25(25L)など、選択肢が最も豊富な価格帯でもあります。食材と飲み物をバランス良く収納できます。

ファミリーキャンプや連泊(30L~)

家族での利用や2泊以上の長期滞在を想定するなら、30L以上の大容量モデルが必要になります。食材もたっぷり保管でき、買い出しの回数を減らせます。ただし、サイズが大きく重量もあるため、車の積載スペースや運搬方法を事前に確認しておくことが重要です。

チェックポイント:2Lペットボトルが「縦置き」できるか?

容量と同じくらい重要なのが、庫内の「高さ」です。特に2Lのペットボトルをよく利用する場合は、立てて収納できるかを確認しましょう。横に寝かせるとスペース効率が悪くなるだけでなく、中身が漏れる原因にもなります。目安として、内寸の高さが31cm以上あるモデルを選ぶと安心です。

電源の心配無用?バッテリー内蔵モデルのメリット・デメリット

ポータブル冷蔵庫の便利な使い方を広げるのが電源の確保です。特に近年人気を集めているのが、本体に専用バッテリーを装着できるバッテリー内蔵(対応)モデルです。

最大のメリットは、エンジンを停止しても冷蔵庫を稼働させ続けられる点にあります。これにより、駐車中に車のバッテリーが上がる心配をせずに済みますし、電源のないキャンプサイトやビーチなど、車から離れた場所でも冷たい飲み物を楽しめます。

また、多くのモデルではバッテリーにUSBポートが付いており、スマートフォンの充電などに使えるモバイルバッテリーとしても機能するため、荷物を減らすことにも繋がります。

バッテリー内蔵モデルのデメリット

非常に便利なバッテリー内蔵モデルですが、デメリットも存在します。まず、バッテリーは別売りであることが多く、本体価格に加えて追加のコストがかかります。

また、バッテリー自体の重量があるため、総重量が増して持ち運びの負担が大きくなる点も考慮が必要です。さらに、リチウムイオンバッテリーは高温に弱いため、真夏の車内に放置すると性能劣化や安全上のリスクに繋がる可能性があります。

事前の計画が重要ですね!例えば、移動中はシガーソケットで冷蔵庫を冷やしつつ内蔵バッテリーを充電し、目的地に着いたらバッテリー駆動に切り替える、という使い方が賢い選択です。自宅でバッテリーをフル充電しておくのを忘れずに!

「買って後悔…」を防ぐ車載冷蔵庫のデメリットと注意点

便利な車載冷蔵庫ですが、購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、事前にデメリットや注意点をしっかり理解しておくことが大切です。

設置スペースと重量

まず、当然ながら本体を置くためのスペースが必要です。特にコンパクトカーや軽自動車の場合、ラゲッジスペースの大部分を占めてしまうこともあります。購入前には必ず設置したい場所の寸法を測り、冷蔵庫の外寸と照らし合わせましょう。

また、本体重量も10kgを超えるモデルがほとんどで、食材や飲み物を入れるとさらに重くなります。女性やシニアの方が一人で持ち運ぶには、かなりの負担になる可能性があることを覚えておきましょう。

消費電力とバッテリー上がり

シガーソケットから給電する場合、特に古い車種では車のバッテリー上がりのリスクが伴います。

最近のポータブル冷蔵庫には、車のバッテリー電圧が一定以下になると自動で電源が切れる「低電圧保護機能」が搭載されているモデルがほとんどですが、過信は禁物です。長時間の停車中は、ポータブル電源や内蔵バッテリーを利用するのが最も安全です。

コンプレッサーの稼働音

前述の通り、コンプレッサー式の静音性は向上していますが、無音ではありません。特に静かな環境での車中泊では、「ブーン」という断続的な稼働音が気になる方もいます。音に敏感な方は、就寝時に耳から遠い場所に設置するなどの工夫が必要です。

注意:夏場の車内放置は絶対にNG

夏場の閉め切った車内は、50℃を超える高温になることもあります。

このような環境にポータブル冷蔵庫、特にリチウムイオンバッテリーを内蔵したモデルを放置すると、機器の故障はもちろん、バッテリーの劣化や膨張、最悪の場合は火災につながる危険性があります。使用しないときは、必ず車内から降ろして涼しい場所で保管してください。

軽自動車にも最適!省スペースなコンパクト・縦型モデル

「車内が広くないから…」とポータブル冷蔵庫を諦めている方もいるかもしれません。しかし、最近では軽自動車やコンパクトカーの限られたスペースにも設置しやすい、省スペース設計のモデルが人気を集めています。

特に注目したいのが「縦型(タワー型)」の冷蔵庫です。一般的な横長のクーラーボックス型と比べて設置面積が小さく、後部座席の足元や助手席、シートの隙間などにもすっきりと収まります。

EENOURのDシリーズなどがその代表例で、ドリンクホルダーとしても使える天板を備えるなど、省スペースを活かす工夫が凝らされています。

コンパクトモデル選びのポイント

  • 設置面積の確認:横幅と奥行きが、置きたいスペースに収まるかを最優先でチェックしましょう。
  • 蓋の開き方:上開きのモデルがほとんどですが、開閉時に上方にどれくらいのスペースが必要かを確認することも重要です。中には蓋の開く向きを変えられるモデルもあり、設置場所の自由度が高まります。
  • 持ち運びやすさ:ハンドル(取っ手)の位置や形状もチェックポイントです。片手で持てるか、両手で持つ必要があるかなど、実際に運ぶシーンを想定して選びましょう。

コンパクトモデルは容量が10L~20L程度のものが主流ですが、ソロキャンプや日常の買い物で冷凍食品を運ぶといった用途には十分な性能を発揮します。大きなモデルを無理に積むよりも、自分の車と使い方に合ったコンパクトモデルを選ぶ方が、結果的に満足度は高くなるでしょう。

人気ポータブル冷蔵庫の車載比較!おすすめモデルを厳選

  • 安心の品質で選ぶ!おすすめの日本製メーカー3選
  • 【2025年版】最強モデルはこれだ!性能重視の人気ランキング
  • アイリスオーヤマやドン・キホーテの製品って実際どう?
  • 購入者の本音は?リアルな口コミ・評判をチェックする方法
  • エンジン停止中も使える?シガーソケット給電の注意点
  • 車内に置きっぱなしはNG?保管方法とメンテナンス
  • ポータブル冷蔵庫の寿命は?何年くらい使えるのか解説

安心の品質で選ぶ!おすすめの日本製メーカー3選

ポータブル冷蔵庫は決して安い買い物ではないため、品質や信頼性、アフターサービスを重視したい方も多いでしょう。ここでは、高い技術力と信頼性で定評のある日本メーカーの製品をいくつか紹介します。

マキタ (Makita)

電動工具で絶大なシェアを誇るマキタは、その技術を活かした充電式の保冷温庫を展開しています。特に「CW180DZ」などのモデルは、冷却性能の高さとバッテリーの持続時間に定評があります。

マキタ製の電動工具を既にお持ちであれば、バッテリーを共有できる点も大きなメリットです。頑丈な作りで、プロの現場からアウトドアまでハードな使用にも耐えうる品質が魅力です。

澤藤電機 (エンゲル冷蔵庫)

澤藤電機が製造する「エンゲル冷蔵庫」は、ポータブル冷蔵庫のパイオニア的存在として世界的に高い評価を得ています。独自の「スイングモータ」を搭載し、高い冷却性能と耐久性、省エネ性能を誇ります。

価格は高めですが、その信頼性からキャンピングカーや船舶、医療分野でも採用されており、「一生モノ」として長く使える製品を求める方におすすめです。40年以上にわたって基本設計が変わらないこと自体が、その完成度の高さを物語っています。

日立 (HiKOKI)

日立工機からブランド名が変更されたHiKOKI(ハイコーキ)も、プロ向けの電動工具で培った技術を活かしたコードレス冷温庫を販売しています。マキタ同様、同社の電動工具用バッテリー「マルチボルトバッテリー」を使い回せるのが特徴です。

2部屋を個別に温度設定できるモデルなど、ユニークな機能を持つ製品も展開しており、かゆいところに手が届く機能性を求めるユーザーから支持されています。

日本製メーカーの製品は海外メーカー製に比べて価格帯が高くなる傾向がありますが、その分、品質管理やサポート体制がしっかりしているという安心感があります。万が一の故障時にも国内で修理対応が受けやすい点も、長く使う上での重要なポイントと言えるでしょう。

【2025年版】最強モデルはこれだ!性能重視の人気ランキング

「結局、一番性能が良い最強のモデルはどれ?」という疑問に答えるべく、ここでは性能を重視するユーザーから特に評価の高い人気モデルをランキング形式で紹介します。このランキングは、冷却性能、省エネ性能、静音性、使いやすさなどを総合的に評価したものです。

順位 メーカー・モデル名 容量 特徴
1位 マキタ 充電式保冷温庫 CW180DZ 20L 圧倒的な冷却スピードと長時間稼働。電動工具バッテリーとの互換性も魅力。
2位 PowerArQ ICEBERG2 25L 表示温度の正確さがピカイチ。無駄の少ない設計で収納効率が高い。
3位 EcoFlow GLACIER 38L 業界初の製氷機能付き。2部屋独立温度設定が可能で機能性抜群。
4位 ドメティック COMBICOOL ACX 35G 31L アブソープション式による驚異の静音性。カセットガスでも稼働可能。
5位 F40C4TMP ポータブル冷蔵庫 22L 高い冷却性能と省エネ性能を両立。ソーラーパネル給電にも対応。

「最強」の定義は人それぞれです!このランキングはあくまで性能重視の一例。例えば、静音性を最優先するならドメティックが最強ですし、バッテリーの汎用性を考えるならマキタが最強と言えます。あなたの「譲れないポイント」を軸に比較することが大切ですよ。

このランキングは、あくまで一般的な性能評価に基づいています。あなたの使い方や重視するポイントによって最適なモデルは変わるため、これを参考に各製品の詳細なスペックを比較検討することをおすすめします。

アイリスオーヤマやドン・キホーテの製品って実際どう?

専門メーカーだけでなく、より身近なブランドからもポータブル冷蔵庫は販売されており、そのコストパフォーマンスの高さから注目を集めています。ここでは、代表的な2つのブランドの製品について解説します。

アイリスオーヤマ (IRIS OHYAMA)

家電から生活用品まで幅広く手掛けるアイリスオーヤマは、ポータブル冷蔵庫も複数の容量(20L, 30Lなど)で展開しています。最大の魅力は、充実した機能を持ちながら比較的手頃な価格設定である点です。基本的な冷却・冷凍性能はもちろん、USBポートを備えるなど、ユーザーが必要とする機能をしっかりと押さえています。

ただし、一部の口コミでは「表示温度と実際の庫内温度に差がある」「稼働音が少し大きい」といった指摘も見られます。

価格を考えれば十分な性能ですが、専門メーカーの高価格帯モデルと比較すると、細かな精度や静音性では一歩譲る可能性があることは理解しておきましょう。初めての一台や、たまにしか使わないライトユーザーには有力な選択肢です。

ドン・キホーテ

ドン・キホーテのプライベートブランド「情熱価格」からも、ポータブル冷蔵庫が販売されています。こちらも最大の武器は圧倒的な価格の安さです。例えば「12L持ち運べる冷凍冷蔵庫」は、冷凍機能付きでありながら2万円前後と、非常に挑戦的な価格で提供されています。

コンパクトで持ち運びやすい一方、検証データによれば冷却スピードは緩やかで、静音性も専門メーカー品には及ばないとされています。

とにかく初期費用を抑えたい方や、短時間の利用、保冷の補助的な使い方を考えている方にとっては魅力的な製品ですが、高い冷却性能や静音性を求める場合は、他の選択肢を検討する方が賢明かもしれません。

購入する際の考え方

アイリスオーヤマやドン・キホーテの製品は、「価格と性能のバランス」をどう考えるかが選択の鍵となります。全ての性能で最高点を求めるのではなく、「この価格でこの機能なら十分」と割り切れるのであれば、非常に満足度の高い買い物になるでしょう。

購入者の本音は?リアルな口コミ・評判をチェックする方法

スペック表だけではわからない実際の使い勝手を知るために、購入者のリアルな口コミや評判をチェックすることは非常に重要です。ただし、情報の取捨選択には少しコツがいります。

どこで口コミをチェックするか?

  • 大手ECサイトのレビュー:Amazonや楽天市場などには、数多くのレビューが投稿されています。良い評価だけでなく、「星1」「星2」といった低い評価のレビューにこそ、その製品の弱点や個体差に関する重要な情報が隠されていることが多いので、必ず目を通しましょう。
  • YouTubeのレビュー動画:実際に製品を使いながらレビューしている動画は、稼働音の大きさや、実際の収納量、操作性などが視覚的・聴覚的にわかりやすく、非常に参考になります。複数のレビュアーの動画を比較して見ると、より客観的な判断ができます。
  • 個人ブログや比較サイト:特定の製品を長期間使用しているキャンパーや車中泊ユーザーのブログは、耐久性や季節ごとの使用感など、掘り下げた情報が得られることがあります。

口コミをチェックする際の注意点

口コミを参考にする際は、以下の点に注意してください。

投稿時期:製品は常に改良されている可能性があります。あまりに古いレビューは、現行モデルの仕様と異なる場合があるため注意が必要です。

個人の感覚差:特に「音」に関する評価は、人によって感じ方が大きく異なります。「うるさい」という意見もあれば「静か」という意見もあることを念頭に置き、あくまで参考程度に捉えましょう。

サクラレビューの可能性:不自然に高評価ばかりが並んでいたり、日本語がおかしかったりするレビューには注意が必要です。信頼できるレビュアーを見つけることも大切です。

これらのポイントを押さえながら複数の情報源を比較検討することで、広告やスペック表だけでは見えてこない製品の本当の姿を理解し、購入後のミスマッチを減らすことができます。

エンジン停止中も使える?シガーソケット給電の注意点

ポータブル冷蔵庫を車で使う際、最も手軽な電源がシガーソケット(DC電源)です。しかし、使い方を誤るとトラブルの原因にもなるため、正しい知識を持っておくことが重要です。

まず、大前提としてほとんどの車種では、エンジンを停止するとシガーソケットへの給電もストップします。そのため、エンジンを切った状態でシガーソケットに繋いでいても冷蔵庫は稼働しません。

一部の輸入車などではエンジン停止後も給電が続く「常時電源」タイプのシガーソケットもありますが、この場合は車のバッテリーが上がるリスクが非常に高くなります。

バッテリー上がりを防ぐ「低電圧保護機能」

このリスクを軽減するため、現在のポータブル冷蔵庫の多くには「低電圧保護機能」が搭載されています。これは、車のバッテリー電圧を監視し、設定された電圧(例えば11.5Vなど)まで下がると、冷蔵庫への給電を自動的に停止する機能です。通常、「H(高)」「M(中)」「L(低)」の3段階で設定でき、バッテリーの状態に合わせて保護レベルを調整できます。

ただし、この機能はあくまでバッテリー上がりを「防ぎやすくする」ためのものであり、完全に保証するものではありません。バッテリーが弱っている場合などは、機能が作動する前にエンジンがかからなくなる可能性もゼロではありません。

結論として、エンジン停止中にポータブル冷蔵庫を使いたい場合は、シガーソケットからの給電に頼るのは避けましょう。ポータブル電源や、製品に付属する内蔵バッテリーを使用するのが最も安全で確実な方法です。

移動中はシガーソケット、停車中はポータブル電源、と使い分けるのが賢い運用方法と言えますね。

車内に置きっぱなしはNG?保管方法とメンテナンス

ポータブル冷蔵庫を長く快適に使い続けるためには、適切な保管方法と定期的なメンテナンスが欠かせません。特に、使用しない期間の扱い方が寿命に大きく影響します。

原則として車内への置きっぱなしは避ける

前述の通り、特に夏場の車内は非常に高温になります。この環境は、冷蔵庫本体のプラスチック部品の劣化や、電子回路の故障を引き起こす原因となります。さらに、バッテリー内蔵モデルの場合は、バッテリーの性能低下や安全上のリスクが格段に高まります。

面倒でも、長期間使用しない際は必ず車から降ろし、室内で保管するようにしましょう。

使用後の清掃と乾燥

使用後は、庫内に食品のカスやこぼれた液体が残っていると、カビや臭いの原因になります。電源を切り、中身を空にしてから、水で濡らして固く絞った布で内部をきれいに拭き取りましょう。洗剤を使用する場合は、中性洗剤を薄めて使ってください。

清掃後に最も重要なのが「乾燥」です。水分が残っているとカビが発生しやすくなるため、拭き掃除の後は蓋を開けたままにして、内部を完全に乾燥させます。保管時も、蓋を少し開けておくか、付属のバスケットなどを利用して隙間を作り、通気性を確保するのが理想です。

長期保管前のチェックポイント

  • 電源コード類の確認:コードに傷や断線がないかを確認し、まとめて保管します。
  • パッキンの清掃:蓋のゴムパッキンは汚れが溜まりやすい部分です。ここもきれいに拭いておきましょう。
  • 保管場所:直射日光が当たらず、湿気の少ない、風通しの良い場所で保管してください。

こうした少しの手間をかけることで、次に使うときも清潔な状態で気持ちよく使用でき、製品の寿命を延ばすことにも繋がります。

ポータブル冷蔵庫の寿命は?何年くらい使えるのか解説

ポータブル冷蔵庫の寿命は、その冷却方式や使用頻度、メンテナンス状況によって大きく異なりますが、一般的にはコンプレッサー式のモデルで5年~10年程度が一つの目安とされています。

最も重要な部品であるコンプレッサー(圧縮機)は、家庭用冷蔵庫にも使われている堅牢な部品であり、適切に使用していれば比較的長く持ちます。澤藤電機のエンゲル冷蔵庫のように、数十年使い続けているユーザーがいるモデルも存在します。

一方で、安価なペルチェ式のモデルは、冷却を担う半導体素子(ペルチェ素子)の寿命が比較的短く、コンプレッサー式ほどの長寿命は期待できないことが多いです。

寿命を縮める主な原因

  • 過酷な環境での使用:特に高温多湿な場所や、激しい振動が続く環境での連続使用は、各部品に負担をかけ寿命を縮めます。
  • メンテナンス不足:庫内の清掃を怠ると、結露による電子部品の腐食や、冷却ファンの目詰まりによる冷却効率の低下を引き起こします。
  • 不適切な電源の使用:電圧が不安定な電源を使用したり、コードを無理に延長したりすると、電気系統にダメージを与える可能性があります。
  • バッテリーの劣化:バッテリー内蔵モデルの場合、本体よりも先にバッテリーの寿命が来ることが一般的です。リチウムイオンバッテリーの充放電サイクル寿命は通常500回程度とされており、使い方によっては2~3年で交換が必要になることもあります。

結論として、製品自体の品質はもちろんですが、ユーザーの使い方次第で寿命は大きく変わります。少しでも長く愛用するためには、定期的な清掃や適切な保管を心がけることが何よりも重要です。メーカーの保証期間(通常1年、長いもので5年)も、製品の耐久性を見極める一つの参考になるでしょう。

ポータブル冷蔵庫の車載比較で最適な一台を見つけよう

  • 車載冷蔵庫選びの結論はあなたの利用シーンに合った一台が最強
  • 冷却性能と冷凍機能を重視するならコンプレッサー式が基本の選択肢
  • 容量は利用人数と日数から最適なサイズを見極めることが後悔しないコツ
  • 内寸の高さを確認し2Lペットボトルが縦置きできるかチェックは重要
  • エンジン停止後も使えるバッテリー内蔵モデルは車中泊で非常に便利
  • ただしバッテリーは別売りが多くコストと重量が増える点を考慮
  • デメリットとして設置スペースの確保や本体重量を事前に確認
  • 車のバッテリー上がりを防ぐ低電圧保護機能の有無もチェック
  • 軽自動車には設置面積の小さい縦型コンパクトモデルがおすすめ
  • マキタやエンゲルなど日本製メーカーは品質と信頼性で安心感が高い
  • アイリスオーヤマやドンキホーテは価格と性能のバランスで選ぶ選択肢
  • スペックだけでなくECサイトや動画で実際の口コミを必ず確認
  • エンジン停止中のシガーソケット給電はバッテリー上がりのリスクがある
  • 夏場の車内への置きっぱなしは故障や火災の危険があるため厳禁
  • 使用後は清掃と完全な乾燥がカビや臭いを防ぎ寿命を延ばす

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