DJIポータブル電源の評価は?特徴とV2比較

こんにちは、「ポータブル冷蔵庫・冷凍庫ナビ」運営者のぽたるです。ドローンで世界的に有名なDJIが、ついにポータブル電源市場に本格参入してきましたね。

私もポータブル冷蔵庫や車中泊ガジェットを使うために、日々いろいろな電源をチェックしているんですが、DJIの製品はデザインも洗練されていて、特に気になっていた存在です。ただ、いざ「dji ポータブル 電源の評価」と調べてみると、本当に色々な情報が飛び交っています。

「そもそもDJIポータブル電源はどこの国のメーカーなの?信頼できる?」といった基本的な疑問から、「主力モデルのDJI Power 1000の実際のレビューや使い勝手が知りたい」「新型のDJI Power 1000 V2が出たけど、旧型との違いはどこ?」といった具体的な比較情報まで様々です。

中には「DJI ポータブル電源回収」なんていう、ちょっとドキッとするような不安なキーワードもあって、いったいどれを信じたらいいのか、迷ってしまいますよね。

この記事では、そんなDJIポータブル電源の評価について、ポータブル冷蔵庫ユーザーである私「ぽたる」の視点も交えながら、集めてきた情報を分かりやすく整理してみました。

基本情報から新旧モデルの徹底比較、気になる安全性や噂の真相まで、購入を検討している方が本当に知りたいポイントを、しっかり掘り下げて解説していきますね。

記事のポイント

  1. DJIがどこの国のメーカーか、市場での立ち位置
  2. 主力モデル「Power 1000」や「V2」の性能比較
  3. 気になる「回収」の噂や安全性の実態
  4. セール価格やお得な購入方法

DJIポータブル電源の総合評価と基本情報

まずは、DJIポータブル電源の全体像をつかむために、基本的な情報から見ていきましょう。

「そもそもDJIってどんな会社?」というところから、ラインナップされている各モデル(Power 500, Power 1000)の詳しいスペック、そしてポータブル冷蔵庫ユーザーとして一番気になる「1000Wクラスで何時間使えるの?」という実用面まで、しっかり掘り下げていきますね。

DJIポータブル電源はどこの国のメーカー?

まず、一番最初の疑問として「DJIってどこの国?」という点ですが、DJI(ディージェイアイ、正式名称:SZ DJI Technology Co., Ltd.)は、中国・深圳(しんせん)に本社を置く、世界有数のハイテク企業です。

「DJI」と聞くと、ほとんどの方が高性能なドローン(MavicシリーズやAirシリーズなど)を思い浮かべるんじゃないでしょうか。それもそのはず、民生用ドローン市場では、一説には世界シェアの7割以上を占めているとも言われるほどの、圧倒的なトップメーカーですよね。

そのDJIがポータブル電源を発売したと聞いて、「ドローンメーカーが作る電源って、果たしてどうなの?」と私も最初は少し意外に思いました。

でも、よくよく考えてみると、DJIの主要顧客であるプロの空撮クリエイターや映像制作者たちは、電気のない屋外の厳しい撮影現場で、ドローンのバッテリーを何本も、しかも素早く充電する必要に迫られています。

つまり、DJIは創業以来ずっと、「高性能なバッテリー技術」と「それを安全に制御する電力管理技術(BMS)」のノウハウを、第一線の現場で蓄積してきたわけです。

その技術的な蓄積を活かして、既存の自社製品(ドローン)ユーザーの不満(=現場での電力枯渇)を解消するソリューションとして、また、その高性能さを武器に一般のアウトドアや防災用途にも展開する製品として、「DJI Power」シリーズを開発したのは、非常に自然な流れだったんだろうなと思います。

ポータブル電源の世界シェアとDJIの立ち位置

次に、ポータブル電源市場全体におけるDJIの立ち位置についてです。

この市場、ここ数年で一気に拡大していて、正直なところ「世界シェア1位はここ!」と断言するのが難しい状況です。日本でもおなじみのEcoFlow(エコフロー)やJackery(ジャクリ)、Anker(アンカー)といった企業が、それぞれ強みを持って市場をリードしている印象が強いですね。

では、その中でのDJIの立ち位置はどこかというと、私(ぽたる)の分析では「特定分野(ドローン・クリエイター市場)での圧倒的強みを持つ、高性能・高付加価値志向のメーカー」という感じかなと思います。

多くのメーカーが「大容量・高出力」をアピールし、「キャンプ」や「防災」をメインの訴求ポイントにしているのは同じです。しかし、DJIは他社には絶対にない武器を持っています。

それが、前述のドローンユーザー向けの専用急速充電ポート(SDCポート)です。

これは、対応するDJIドローンのバッテリーを、ACアダプタ経由よりはるかに高速に充電できる専用機能です。これがある限り、DJIドローンユーザーにとってDJI Powerは「指名買い」する価値のある、非常に強力な選択肢となります。これは他社には真似できない、強固な「DJIエコシステム(経済圏)」の強みですよね。

もちろん、一般ユーザー向けの機能(AC出力やUSB出力、本体の急速充電)も業界トップクラスに高性能なので、後発ながらも「プロ品質の安全性と急速充電」「洗練されたデザイン」を求める層から高い評価を得て、一気に市場での存在感を増している、というのが現在の立ち位置かなと思います。

DJI パワー 500のスペックと特徴

「DJI Power 500」は、シリーズの中で最もコンパクトで持ち運びやすいエントリーモデル(とはいえ高性能ですが)ですね。まずは主なスペックを表で見てみましょう。

項目 DJI Power 500 スペック
容量 512Wh
AC定格出力 1000W(瞬間最大2000W)
バッテリー種類 LFP(リン酸鉄リチウムイオン)電池
サイクル寿命 4000回(80%以上の容量維持)
本体充電時間 約70分(急速充電モード 0-100%)
重量 約7.3kg
AC出力ポート 2口
USB-C 出力 最大100W × 2

Power 500の最大の魅力は、やはり7.3kgという持ち運びやすさと、512Whの容量ながら約70分でフル充電できる本体の急速充電性能ですね。

7.3kgというと、2Lのペットボトル4本弱くらいでしょうか。女性でもなんとか運べる重さで、車への積み下ろしもそこまで苦にならないかなと思います。

容量は512Whと、1000Whクラスの半分ですが、AC定格出力は1000Wと非常にパワフル。消費電力の大きな家電(ドライヤーや電気ケトルの一部)も短時間なら動かせるパワーを持っています。

日帰りのデイキャンプやピクニック、あるいはちょっとした撮影のお供にPCやカメラ、ドローン数本を充電する、といったライトな使い方に最適なモデルだと思います。

もちろん、バッテリーは安全で長寿命なLFP(リン酸鉄)を採用しています。LFPは、従来のNCM(三元系)バッテリーと比べて熱暴走のリスクが低く、発火しにくいのが特徴で、しかも約4000回という非常に長い充放電サイクル寿命を誇ります。これは、仮に毎日充放電しても10年以上使える計算になり、安心感が違いますね。

主力機DJI Power 1000の実機レビュー

こちらがシリーズの主力であり、バランス型フラッグシップモデルの「DJI Power 1000」(初代モデル)です。ネットやYouTubeでの実機レビューを見ていると、その評価はかなり高い印象ですね。

項目 DJI Power 1000 (初代) スペック
容量 1024Wh
AC定格出力 2000W (日本仕様、瞬間最大4000W)
バッテリー種類 LFP(リン酸鉄リチウムイオン)電池
サイクル寿命 4000回(80%以上の容量維持)
本体充電時間 約70分(急速充電モード 0-100%)
重量 約13kg
AC出力ポート 2口
USB-C 出力 最大140W × 2

容量が1024Whとなり、重量も約13kg(スイカのL玉2個分くらい?)と、Power 500に比べると「ズッシリ」きますが、その分性能は格段にアップしています。

特に評価されているポイントは、主に以下の3点かなと思います。

1. 圧倒的な本体急速充電

Power 500も速かったですが、このPower 1000も1024Whという大容量にもかかわらず、わずか70分で100%の完全充電が可能です。これは本当に驚異的です。

「明日のキャンプ、電源の充電忘れてた!」と夜中に気づいても、朝の準備をしている間に充電が終わってしまうスピード感ですね。急な停電に備える防災用途としても、電力が復旧した短い時間で満タンにできるのは、計り知れない安心感につながります。

2. 2000Wの高出力と140W USB-C

AC定格出力が2000W(日本仕様)と非常にパワフルです。私が使っているポータブル冷蔵庫(消費電力 約45W)なんて余裕すぎるパワーで、IH調理器や電子レンジ、ドライヤーなど、家庭にあるほぼ全ての家電を動かせると言っても過言ではないレベルです。(※全ての家電の動作を保証するものではありません)

また、地味にすごいのがUSB-Cポート。最大140W出力に対応したポートを2つも備えています。これにより、MacBook Proのような高性能ノートPCも、ACアダプタなしで、しかも本来の速度で急速充電できてしまいます。これはクリエイターにはたまらない仕様ですね。

3. クラス最高水準の静音性

これは多くのレビューで共通して指摘されている点ですが、冷却ファンの動作音が非常に静かだそうです。DJIの公表値では23dBとされており、これは「ささやき声」や「木の葉のふれあう音」レベルに相当します。

車中泊やキャンプの夜間、ポータブル冷蔵庫のコンプレッサー音は(性能の良いモデルなら)そこまで気になりませんが、ポータブル電源本体の冷却ファンが「フォーン!」と回りだすと、結構ストレスになるんですよね。

特に静かな環境での撮影や録音を行うクリエイターにとっても、この静音性は決定的なメリットになると思います。

初代Power 1000の注意点(デメリット)

ただし、この初代Power 1000には、一般ユーザー(特にキャンパー)から見て明確な弱点も指摘されています。それは、

  • 専用アプリに対応していない(電力の詳細管理が本体液晶でしかできない)
  • シガーソケット出力(DC 12V)が搭載されていない
  • AC出力ポートが2口しかない(他社競合は4口以上あることも)

ということです。

特にシガーソケット出力がない点は、私のようなポータブル冷蔵庫ユーザーとしては一番気になるところ。最近の冷蔵庫はACアダプタも付属しているので「使えない」わけではないですが、車載用のDCケーブルでスッキリ配線したい場合も多いので、これは明確なデメリットと感じる人もいるかもしれません。

大容量機DJI Power 2000の性能

「DJI Power 2000」というキーワードで検索される方もいるようですが、2025年11月現在、DJIの日本公式サイトのラインナップでは「Power 500」と「Power 1000(初代およびV2)」がメインで紹介されており、「Power 2000」という単体のモデルは見当たりませんでした。

ただし、大容量モデルへのニーズに応える形で、「DJI Power 1000」に専用の拡張バッテリー(BMS拡張モジュール)を接続する形で、容量を増やす方法が(海外などで)提供されているか、あるいは今後のラインナップとして予定されている可能性はありますね。

もし「DJI Power 2000」というキーワードで探している方がいたら、それは「Power 1000」のAC出力が2000Wであることや、後述する最新モデル「Power 1000 V2」、または将来的な拡張バッテリーのことを指しているかもしれません。

連泊キャンプや数日間にわたる停電(防災)対策で2000Whクラスの大容量を求める場合は、現行のPower 1000 V2の仕様や、今後の拡張バッテリーの発表に注目するのが良さそうです。

1000Wで何時間使える?容量別の目安

これはポータブル電源を選ぶ上で一番知りたい、そして一番重要なところですよね。ここでは主力機のDJI Power 1000(容量1024Wh)を例に、実際にどれくらい使えるのか計算してみましょう。

計算式はざっくりですが、以下のようになります。

【ポータブル電源の使用可能時間の計算式】

使用可能時間(時間) = ポータブル電源の容量 (Wh) × 0.85 ÷ 接続する機器の消費電力 (W)

※「0.85」というのは、電力を変換する際(DC→ACなど)にロスが生じるため、安全を見て容量の約85%で計算するのが一般的です。あくまで目安の数値です。

この式に、私(ぽたる)が気になる家電を当てはめてみましょう。

DJI Power 1000 (1024Wh) での使用時間目安

  • ポータブル冷蔵庫 (平均消費電力 45W)
    1024Wh × 0.85 ÷ 45W = 約19.3時間
  • スマートフォン充電 (消費電力 15W)
    1024Wh × 0.85 ÷ 15W = 約58時間 (約58回分 ※スマホ1台あたり15Whとして計算)
  • ノートPC (消費電力 60W)
    1024Wh × 0.85 ÷ 60W = 約14.5時間
  • 扇風機(中) (消費電力 30W)
    1024Wh × 0.85 ÷ 30W = 約29時間
  • 電気毛布(中) (消費電力 50W)
    1024Wh × 0.85 ÷ 50W = 約17.4時間

私のポータブル冷蔵庫(平均45W)なら、約19.3時間も連続で動かせる計算になりますね! これなら夏のキャンプで一晩中、食材や飲み物をしっかり冷やし続けられそうです。

もちろん、これは「連続で稼働し続けた」場合の計算です。

ポータブル冷蔵庫の場合、一度庫内が冷えてしまえば、コンプレッサーは動いたり止まったりを繰り返します(これを「稼働率」といいます)。例えば、外気温や設定温度にもよりますが、稼働率が30%~50%だとすると、実際の使用可能時間は計算値の2倍~3倍(約38時間~57時間!)に延びる可能性も十分にあります。

1024Whの容量があれば、1泊2日のキャンプで冷蔵庫を動かしつつ、スマホやPCの充電もまかなう、というのは十分すぎる容量かなと思います。

DJIポータブル電源の評価を深掘り比較

基本情報と実用性の目安がわかったところで、次は購入する上で一番悩むであろう「比較」ポイントを深掘りしていきます。特に、初代モデル(V1)と改良された「V2」の違いは、今から買うなら絶対に知っておきたい重要なポイントです。

また、他社製品との比較や、気になる安全性についても改めて触れていきますね。

DJI Power 1000 V2との違いを比較

初代Power 1000の発売後、ユーザー(特に一般キャンパー層)からのフィードバックを元に、いくつかの弱点を改良してきたのが最新モデルの「DJI Power 1000 V2」です。このV2で、初代の不満点がほぼ解消されたと言ってもいいかもしれません。

新旧(V1 vs V2)の主な違いを表にまとめてみました。

機能項目 初代 Power 1000 (V1) 新型 Power 1000 V2
AC出力ポート数 2口 4口(倍増)
アプリ対応 非対応(※別売ドングル要) 標準対応
本体急速充電 (0-100%) 約70分 約56分(さらに高速化)
UPS切替速度 20 ms 10 ms(高速化)
重量 約13 kg 約14.2 kg(微増)
シガーソケット出力 なし なし(非搭載のまま)

変更点は一目瞭然ですね。特に大きな違いは、以下の3点です。

1. ACポートが2口から4口に倍増

これは本当に大きな改善です。初代は「ACポートが2口しかない」というのが最大の不満点の一つでした。PCとモニターを繋いだらもう塞がってしまう、という状況で、延長コード(タコ足配線)が必須でしたが、V2で4口になったことで、複数の機器を同時に接続できる利便性が格段に向上しました。

2. スマホアプリに「標準対応」

初代はアプリ非対応(または別売りのBluetoothドングルが必要)で、バッテリー残量や入出力ワット数の確認が本体液晶でしか行えませんでした。V2ではこれが標準でBluetooth・Wi-Fiに対応し、スマートフォンから遠隔で出力ポートのON/OFFをしたり、電力状況を詳細に監視したりできるようになりました。これは現代のポータブル電源としては必須とも言える機能ですね。

3. 本体充電が56分に「さらに高速化」

70分でも驚異的だったのに、V2ではさらに短縮され、わずか56分で0%から100%までフル充電できるようになりました。これはもはや「休憩時間」レベルの速さです。

UPS(無停電電源装置)の切り替え速度も20msから10msへと高速化し、より信頼性の高いバックアップ電源へと進化しています。多機能になった分、重量が約1.2kg増えていますが、これは機能改善とのトレードオフとして十分許容範囲かなと思います。

【最重要】V2でもシガーソケットは非搭載

一点、私(ぽたる)のような車中泊・ポータブル冷蔵庫ユーザーにとって非常に重要な注意点があります。

それは、V2になっても、シガーソケット出力(DC 12V)は搭載されなかったということです。

これだけ一般ユーザー向けの改善(AC 4口、アプリ対応)をしてきたにも関わらず、シガーソケットを搭載しなかった。これはDJIの意図的な「設計思想」の表れだと思います。

おそらく、DJIの主眼はあくまで「AC電源」と「高出力USB-C」での電力供給であり、12V DC機器を多用する車中泊キャンパー層は、メインターゲットから(あえて)外しているのかもしれません。ポータブル冷蔵庫などでシガーソケットを直接使いたいユーザーは、V2を選ぶ場合でも、別途ACアダプタを用意するか、USB-CからDCに変換するケーブルなどを検討する必要がありますね。

Dji power 1000を他社モデルと比較

では、最新のDJI Power 1000 V2を、同じ1000Whクラスの他社人気モデル(例えばEcoFlow DELTA 2 や Jackery 1000 Plusなど)と比較した場合、その評価はどうでしょうか。

DJI Power 1000 V2の優位性(強み)

  • 本体の急速充電速度:
    約56分(V2)というスピードは、依然として業界トップクラスの速さです。
  • 圧倒的な静音性:
    動作音23dBは、他社競合モデルと比較しても非常に静かです。夜間の使用が多い人には大きなメリット。
  • 高出力USB-Cポート:
    140W出力ポートを2つ備えているのは、高性能ノートPCなどを多用するクリエイターにとって、他にはない強みです。
  • 手厚い長期保証:
    製品登録をすることで最大5年間(本体3年+延長2年)の保証が受けられます。他社が2~3年保証が多い中、これはLFPバッテリーの耐久性への自信の表れであり、大きな安心材料です。
  • デザイン性:
    これは好みによりますが、プロ機材のようなソリッドで洗練されたデザインは、所有感を満たしてくれますね。

DJI Power 1000 V2の劣位性(弱み)

  • シガーソケット非搭載:
    何度もしつこいですが(笑)、これはポータブル冷蔵庫をはじめとする車載用DC機器ユーザーにとって、他社製品を選ぶ決定的な理由になり得る、最大の弱点です。
  • 価格:
    他社もLFPバッテリー搭載機が増えて価格差は縮まっていますが、V2(約12.4万円)は、同クラスの競合機(特にセール時)と比較して、機能(特にDCポートの欠如)を考えると割高と感じる可能性はあります。
  • ドローン用SDCポート:
    DJIドローンを持っていない一般ユーザーにとっては、宝の持ち腐れというか、使わない機能(ポート)になってしまいます。その分のコストが価格に上乗せされているとも言えます。

結論として、「DJIドローンユーザーや、静音性と急速充電を最優先する人、デザインが好きな人、140WのUSB-Cが必須な人」にはDJIが最適解かもしれません。

一方で、「車中泊でポータブル冷蔵庫などDC機器を多用する人、コスパとポート構成のバランスを重視する人」は、EcoFlowやJackeryなど、DCポートが充実している他社製品の方が、トータルでの使い勝手は良い可能性が高いですね。

拡張バッテリーや保護ケース、ドングルまとめ

DJI Powerシリーズは、本体の性能を最大限に引き出すための、あるいは弱点を補うための専用アクセサリも(別売で)用意されています。

  • DJI Power 拡張バッテリー:
    「Dji ポータブル 電源 拡張」というキーワードがあるように、Power 1000などに接続して容量を増やすための拡張バッテリーが存在する(または予定されている)ようです。これにより、1024Whでは足りない連泊キャンプや、より長時間の防災対策にも対応できるようになりますね。
  • DJI Power 1000 保護収納ケース:
    本体を傷やホコリ、移動中の衝撃から守る専用のケースです。DJI製品はデザイン性が高い反面、傷がつくと目立ちそうな気もしますし、13kg超の重量物をラフに扱うのは怖いので、頻繁に持ち運ぶ人には必須のアクセサリかもしれません。
  • DJI Power 1000 ドングル (Bluetooth アダプター):
    これは初代Power 1000ユーザー向けの、いわば救済(またはアップグレード)パーツですね。これを装着することで、アプリ非対応だった初代Power 1000でも、スマホ連携が可能になるようです。V2では標準搭載になったので不要ですが、もし初代を安く手に入れて、後からアプリ機能が欲しくなった場合には、この選択肢があることを覚えておくと良いかもです。

DJI ポータブル電源回収の噂と安全性

購入を検討する上で「DJI ポータブル電源回収」というキーワードが検索候補に出てくると、ちょっとドキッとしてしまいますよね。「もしかして過去にリコールや発火事故があったの?」と不安になるかもしれません。

この点について私が調べた限り、2025年11月現在、DJI Powerシリーズに関する重大な不具合による大規模リコール(製品回収)の情報は見当たりませんでした。

ではなぜこのキーワードがあるかというと、いくつかの可能性が考えられます。

  1. 他社製品のリコール情報と混同されている。
  2. ポータブル電源が不要になった際の「廃棄・回収方法」を知りたいという一般的な検索。
  3. ごく一部の初期不良や、噂レベルの情報が独り歩きしている。

いずれにせよ、現時点で製品の安全性そのものを疑うような、公的な「回収」の事実は確認できませんでした。

安全性に関して言えば、DJI Powerシリーズは、その安全性を裏付ける特徴をしっかり備えています。

安全性の根拠:LFP(リン酸鉄)バッテリーの採用

DJI Powerシリーズが全モデルで採用している「LFP(リン酸鉄リチウムイオン)電池」は、現在、ポータブル電源で主流となりつつあるバッテリーです。

以前主流だった「NCM(三元系)」バッテリーと比べて、

  • 熱暴走が起こりにくく、発火や爆発のリスクが格段に低い
  • 充放電サイクル寿命が非常に長い(NCMの約500~1000回に対し、LFPは3000~4000回)。

という大きなメリットがあります。

DJIがこのLFPを採用し、さらに最大5年の長期保証を付けていること(出典:DJI Power 1000 公式製品ページ)は、製品の安全性と耐久性に対するメーカーの自信の表れと言えるかなと思います。

もちろん、リチウムイオン電池であることに変わりはないので、真夏の高温の車内に長時間放置したり、強い衝撃を与えたり、水に濡らしたりするのは絶対に避けるべきです。どのメーカーの製品であっても、安全な取り扱い説明書に従って使用することが大前提ですね。

お得なセールやV2の価格情報

さて、気になる価格情報です。

最新のフラッグシップモデル「DJI Power 1000 V2」の価格は、DJI公式サイトで124,190円(税込)となっています。(2025年11月時点)

1000WhクラスのLFP搭載機として、機能(AC 4口、アプリ対応、56分充電)を考えれば、妥当な価格設定かなという印象です。

一方で、旧モデルとなった「初代 Power 1000」(V1)は、V2の登場によって価格が改定されたり、Amazonや楽天などの大手ECサイトで「セール」対象になったりする機会が増えているようです。

もし、

  • 「アプリ機能はいらない、本体液晶で十分」
  • 「ACポートは2口でも、延長コード使うから問題ない」
  • 「シガーソケットはV2にもないんだから、V1で割り切る」

という方であれば、Amazonプライムデーや楽天スーパーセールなどの大型セールで、安くなった初代Power 1000(V1)を狙うのは、非常に賢い選択かもしれませんね。

購入を検討する際は、DJI公式サイトの価格を基準にしつつ、主要なECモールのセール情報もこまめにチェックするのが良さそうです。

総まとめ:dji ポータブル電源の評価

さて、ここまでDJIポータブル電源の評価について、基本情報から新旧比較、安全性まで詳しく見てきました。

最後に、私(ぽたる)の視点で「DJIポータブル電源は結局、どんな人におすすめか」をまとめてみたいと思います。

DJIポータブル電源が「買い」な人(おすすめな人)

  • DJIドローン(Mavic, Air, Inspireなど)のユーザー
    (SDCポートでの超急速充電は、他メーカーでは得られない最大のメリットです。これだけで選ぶ価値アリです)
  • 本体の充電時間をとにかく短くしたい人
    (V2なら約56分。他社を圧倒するスピードは正義です)
  • キャンプや車中泊で、動作音の「静かさ」を最優先する人
    (23dBの静音性は、夜間の快適さに直結します)
  • 高出力(140W)のUSB-Cポートが必須なクリエイター
  • 最大5年の長期保証に安心感を覚える人
  • プロ機材のような洗練されたデザインが好きな人

購入に「待った」をかけるべき人(他社がおすすめな人)

  • ポータブル冷蔵庫などで「シガーソケット(DC 12V)」を直接使いたい人
    (全モデル非搭載です。これが必須ならEcoFlowやJackeryなど他社製品を強く推奨します)
  • ACポートが4口以上、かつDCポートも豊富に必要な人
    (V2でACは改善されましたが、DC系が弱いのは変わりません)
  • DJIドローンを持っておらず、純粋なコストパフォーマンスを重視する人
    (使わないSDCポートの分まで価格に含まれている、と考えることもできます)

私自身の「ポータブル冷蔵庫ナビ」という視点から、正直に結論を言うと、「シガーソケット非搭載」という一点が、やはり最大のネックであり、非常に惜しい点です。

これが搭載されていれば、急速充電、静音性、安全性の全てを兼ね備えた、ほぼ完璧なポータブル電源として、私のサイトでも手放しでおすすめしていたかなと思います。

とはいえ、ACアダプタ経由で使えば良いだけですし、それを上回る「約56分の超急速充電」や「23dBの圧倒的静音性」、そして「LFPの安全性と5年保証」は、他にはない非常に大きな魅力です。

あなたの使い方(特にDC機器を直接使うか、使わないか)をよく考えて、DJI Powerシリーズがご自身のスタイルに最適かどうかを判断してみてくださいね。

この記事でまとめた「dji ポータブル 電源の評価」が、あなたの電源選びの参考になれば幸いです。

※本記事に記載のスペックや価格、保証内容等は、2025年11月時点の調査情報に基づいています。機能や価格、セールの実施状況は変更される可能性があります。

※購入を検討される際は、最新の正確な情報を、必ずDJI公式サイトまたは正規販売店にて直接ご確認いただきますようお願いいたします。

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