YUKATO発電機の評判を徹底解説!安さの理由と性能は?

こんにちは!「ポータブル冷蔵庫ナビ」運営者のぽたるです。

最近、キャンプや車中泊、もしもの災害時用にポータブル冷蔵庫と一緒に発電機を探している方が増えてますよね。私も電源サイトがない場所に行く時は、発電機が頼りです。

そんな中で、インターネットで「YUKATO 発電機 評判」と検索すると、驚くほど低価格なモデルがたくさん出てきて、気になっている人も多いんじゃないでしょうか。

「YUKATO発電機はどこの国のメーカーなの?」とか、「安すぎて不安だけど、修理やサポートは大丈夫?」、「人気のBS16iっていうモデルの使い方は簡単?」、そして一番気になる「騒音レベルはうるさいの?」…など、疑問が尽きませんよね。

特に私たちのポータブル冷蔵庫のような精密機器を動かすには、安定した電力(正弦波)も必要ですし、安かろう悪かろうでは困ってしまいます。

そこで今回は、ポータブル冷蔵庫ユーザーでもある私の目線で、YUKATO発電機のリアルな評判を、良い点も悪い点もひっくるめて徹底的に調べてみました。

この記事を読めば、YUKATO発電機が本当に「買い」なのか、あなたの使い方に合っているのかが、きっと見えてくるかなと思います!

この記事でわかるポイント

  1. YUKATOがどこの国のメーカーで、サポート体制がどうなっているか
  2. USBポートが無いなど、購入前に知っておくべきデメリット
  3. 圧倒的な価格や燃費の良さといった、最大のメリット
  4. ホンダやEENOURなど、競合製品と比べた時の正直な立ち位置

YUKATO発電機の総合的な評判とメーカー情報

まずは、YUKATO発電機って一体どんなメーカーで、サポート体制なんかがどうなってるのか、基本的なところから見ていきましょうか。この「素性」がわからないと、安くてもちょっと不安ですもんね。

YUKATO発電機はどこの国のメーカー?

「YUKATO(ユカト)」って、カタカナだとちょっとどこの国か分かりにくいですよね。私も気になって調べてみました。

結論から言うと、YUKATOは「日本で企画・ブランディングを行い、生産は中国で行う」という、いわゆるハイブリッドモデルのメーカーみたいです。

公式サイトをチェックしてみると、「We are an original brand manufacturer with production base in China.(私たちは中国に生産拠点を持つオリジナルブランドメーカーです)」と記載されています。

ですが、同時に「Under the authorization of Yukato Japan」とも書かれていて、日本での事業は新潟県三条市に所在地を置く「優加特YUKATO日本産業開発合同会社」が主体となっているようです。

これは、最近の多くの家電製品やアウトドアギアで見られるビジネスモデルですね。日本の品質基準や市場のニーズ(例えば「軽量コンパクト」や「正弦波インバーター搭載」など)を意識して企画し、製造コストをグローバルな競争力のあるレベルに抑えられる中国の拠点で生産する…というスタイルです。

だから、「どこの国?」と聞かれたら、「企画は日本、生産は中国」と答えるのが一番正確かなと思います。単なる海外メーカーの製品をそのまま輸入しているというよりは、日本のニーズに合わせて最適化された製品、と考えるのが良さそうです。

この体制が、あの低価格を実現できる大きな理由の一つなんですね。

修理やサポート体制は?メールのみ?

低価格な製品で一番心配なのが、購入後の「修理」や「アフターサポート」体制ですよね。ここがしっかりしてないと、安心して使えません。特に発電機なんて、いざという時に動かないと本当に困りますから…。

まず安心な点として、YUKATOの発電機には、購入後1年間のメーカー保証がちゃんと付帯しています。これは最低限の安心材料かなと思います。

ただ、ちょっと注意が必要なのが、そのサポート窓口です。

サポート窓口は原則「メールのみ」

YUKATOのアフターサービスに関する問い合わせは、基本的にメール(yjc@yukato.co.jp)でのみ受け付けているようです。公式サイトにも、故障状況などを写真や動画で正確に判断する必要があるため、電話での相談は受け付けていない、と明記されていました。

なぜメールのみ?
これは企業側の視点に立てば、問い合わせ内容(写真や動画を含む)を正確に記録し、適切な担当者が効率的に対応するための合理的なシステムなんだと思います。

電話だと「言った・言わない」のトラブルにもなりかねませんし、人件費コストを抑えるという意味でも、製品価格に反映されているんでしょうね。

サポートを受けるために必要な情報:

  • 注文番号
  • 購入モデルと日時がわかるスクリーンショット
  • 製品本体のバーコード写真
  • 故障箇所の鮮明な写真や動画

これらの情報が不完全だと、サポートが提供されない可能性もあるみたいなので、購入時のメールや製品の箱(バーコード)は、1年間は絶対に捨てずに保管しておく必要がありそうですね。

正直なところ、キャンプ場や災害時など「今すぐ動かなくて困ってる!」という時に、スマホで写真や動画を撮って、メールを送って、返信を待つ…というのは、即時性の面でかなり不安が残るかな、と私は感じました。

この手厚いとは言えないリーンなサポート体制も、あの圧倒的な低価格を実現するための一つの要因なんだろうな、と割り切る必要がありそうです。

とはいえ、最近は公式サイトもリニューアルされて、「よくあるご質問(FAQ)」や、発電機の使い方を解説する動画コンテンツも整備されてきているようです。

多くのトラブル(例えば「エンジンがかからない」時の基本的なチェックポイントなど)は、まずそちらを見て自分で解決する、というスタンスが求められるかもしれませんね。

YUKATO発電機の悪い評判とデメリット

価格が魅力的なYUKATOですが、もちろん「悪い評判」というか、購入前に知っておくべきデメリット(注意点)もいくつか存在します。ここをしっかり理解しておかないと、「安物買いの銭失い」になっちゃうかもしれませんからね。後で「しまった!」とならないように、しっかりチェックしておきましょう。

最大のデメリット?USB出力ポートがない

私が調べていて「これは一番のネックかも…」と感じたのが、出力端子の種類です。

代表モデルである「BS16i」に搭載されているのは、ACコンセント2口と、12Vのシガーソケット1口のみなんです。

今どきのアウトドアや防災シーンを考えると、スマートフォンやモバイルバッテリー、LEDランタン、タブレット、スマートウォッチなど、USBで充電する機器って本当に多いですよね。それらを直接充電するためのUSBポート(Type-AやType-C)が、本体に搭載されていないんです。

もちろん、普段使っているACアダプター(コンセントに挿す四角い充電器)や、車で使うシガーソケット用のUSBチャージャーを別途用意すれば充電自体は可能です。

でも、ただでさえ荷物が多くなりがちなキャンプや防災リュックに、余計にアダプターやチャージャーを持ち運ぶ手間がかかるのは、明確なデメリットと言えそうです。

なぜ搭載されていないのかを考えると、やはり「コストカット」と「設計の単純化」が理由かなと思います。とはいえ、競合の低価格モデルでもUSBポートを搭載している機種は増えているので、ここはYUKATOの明確なウィークポイントですね。

メンテナンス性に少し課題あり

これは、日常的なメンテナンス、特にエンジンオイルの補給や交換時に関する指摘です。

一部のレビューによると、オイルの注入口の形状に少し問題があり、誤ってオイルを規定量より多く入れてしまった際に、溢れたオイルが外部にうまく排出されず、注入口の内部(本体ケースの内側)に溜まってしまう構造になっている…とのこと。

オイル交換は発電機を長く使うために定期的に絶対必要な作業なので、そのたびに溢れたオイルの拭き取りが困難だったり、本体内部がオイルで汚れたりすると、だんだんメンテナンス自体が億劫になってしまうかもしれません。

こういう細かな設計の甘さ、使い勝手の部分が、国内プレミアムブランドとの価格差(=品質の差)として現れているのかな、とも感じますね。作業時にはウエス(布)やオイル受けをしっかり準備するなど、ユーザー側での工夫が少し必要になりそうです。

YUKATO発電機の良い評判とメリット

もちろん、デメリットを補って余りある、強力な「良い評判」や「メリット」もたくさんあります!YUKATOが多くの人に選ばれている理由、その「強み」を詳しく見ていきましょう。

なんといっても圧倒的なコストパフォーマンス

YUKATO発電機の最大の魅力は、もうこれに尽きると思います。「この性能で、この価格!?」という驚きですね。

代表モデルのBS16iは、定格出力1600W(1.6kVA)で、パソコンや私たちのポータブル冷蔵庫のような精密機器にも安心して使える「正弦波インバーター」を搭載しています。この「正弦波」っていうのがミソで、これじゃないと動かない家電や、故障の原因になる家電も多いんです。

そんな重要なインバーターを搭載していながら、多くの販売店でセール時などには5万円を切る価格で提供されています。

これ、同じ1.6kVAクラスの国内有名ブランド製品(ホンダやヤマハ)と比べると、なんと3分の1から5分の1程度の価格なんです。ホンダのEU18iあたりだと、平気で20万円近くしますから…。ちょっと信じられない安さですよね。

「災害への備えや、キャンプ、DIYといった趣味のために、たまにしか使わないかもしれないものに、15万も20万も出すのはちょっと…」と躊躇していた人にとって、この導入コストの低さは、本当に大きな魅力だと思います。発電機デビューの「最初の一台」としても、最適ですよね。

初心者にも優しい分かりやすい操作性

「発電機って、エンジンをかけるのが難しそう…」「機械は苦手で…」と不安に思う人もいるかもしれません。でも、YUKATOはその点にも多くの配慮が見られます。

操作に必要なスイッチやレバーは、すべて本体の前面パネルに集約されていて、各機能の名称も日本語で明記されています。

さらに親切なのが、本体に「起動までの操作手順」が番号付きのステッカーで貼付されていること。

例えば、「1. 燃料コックをON」「2. エコノミースイッチをOFF」「3. チョークレバーを引く」「4. リコイルスターターを引く」…といった具合に、やるべきことが順番に書いてあるんです。

これなら、いざという時に「あれ?チョークはどっちだっけ?」と分厚い取扱説明書をゴソゴソ探さなくても、ステッカーの手順通りに進めれば、誰でも簡単にエンジンを始動させることが可能です。これは初心者にとって、すごく安心できるポイントですよね。

優れた燃料効率(燃費の良さ)

「安かろう悪かろう」で、すぐに燃料がなくなっちゃうんじゃないの?(いわゆる「燃費ガブ飲み」なんじゃ?)と思いきや、YUKATOは基本性能である「燃費」の面で、非常に高い性能を示しているみたいです。

ある第三者機関の検証では、BS16iが1200Wという高めの負荷をかけた状態(結構な電力を使っている状態)で、ガソリン1Lあたり65分42秒も稼働したという結果が出ています。

これは、検証対象となった17製品の平均(約57分)を大きく上回るトップクラスの数値だそうです。単純計算でも平均より15%以上も長く動くことになります。

BS16iの燃料タンク容量は4.3Lなので、このデータ通りなら、1200Wの高負荷時でも約4時間40分、負荷がもっと軽い(例えば定格の1/4負荷の)エコモードなら、公式スペック通り8時間以上の連続運転も期待できそうです。

燃費が良いということは、燃料の補給頻度が減って楽だというだけでなく、燃料代というランニングコストを抑えられることにも繋がります。特に、ガソリンの確保が難しくなるかもしれない災害時には、この「燃費の良さ」は非常に大きな強みになりますね。

BS16iの使い方は初心者でも簡単?

先ほどの「良い評判」でも少し触れましたが、人気の代表モデル「BS16i」の使い方について、もう少し詳しく見てみましょう。

結論として、YUKATO BS16iは発電機を初めて扱う初心者でも、かなり分かりやすく使えるように設計されていると思います。

その理由は、以下の3つのポイントにあります。

BS16iが初心者に優しい3つの理由

  • ポイント1:直感的な操作パネル
    必要なスイッチやレバー、コンセント類がすべて「前面パネル」にまとまっているので、あちこち確認する必要がありません。
  • ポイント2:手順ステッカーの存在
    これが本当に秀逸で、エンジン始動の手順が「1. 〇〇する」「2. ××する」といった具合に、番号付きのステッカーで本体に直接貼られています。
  • ポイント3:詳細な日本語の取扱説明書
    もちろん、基本的なことですが、詳細な日本語の取扱説明書がちゃんと付属しています。

発電機を初めて使う時って、リコイルスターター(エンジンをかけるために引く紐)の操作や、チョーク、燃料コックといった専門用語にちょっと戸惑うこともあると思うんです。「エンジンがかからなかったらどうしよう…」って不安になりますよね。

でも、本体に書かれた手順通りに「見て、真似る」だけでエンジンがかけられるなら、機械操作が苦手な人でもかなり安心できるんじゃないかな、と思います。

もちろん、気温が低い時などはリコイルを引く回数が少し増えることもあるかもしれませんが、口コミを見ても「数回でかかった」という声が多く、始動性に大きな問題はなさそうです。最初のオイル入れさえ間違えなければ、初心者でも問題なく使えるモデルと言えそうですね。

YUKATO発電機の評判を性能面で徹底比較

次に、YUKATO発電機の性能、特に「音」や「パワー」について、他のメーカーの製品とも比べながら、もうちょっと詳しく掘り下げてみますね。価格が安くても、性能が伴わなければ意味がありませんから。

YUKATO発電機の騒音レベルはうるさい?

「YUKATO 発電機 うるさい」という検索キーワードもよく見かけるので、騒音レベルは皆さんかなり気になっているポイントだと思います。特に私のようにキャンプ場や車中泊で使う場合、周りへの配慮は必須ですからね。

これについては、データ上の数値と、実際の体感とで、少し評価が分かれるところみたいです。

データ上の騒音レベルは「74.2dB」

専門機関による騒音レベルの実測値は「74.2dB」(1200W負荷時)だったそうです。

これは、エンジン全体がカバーで覆われている防音設計のおかげで、同クラスの発電機の中では「小さめ」と評価されています。(※YUKATO公式のスペック表記では62dBとなっていますが、これはおそらくエコモード時や7m離れた地点での測定値と思われます)

ちなみに74dBというのは、だいたい「掃除機の(強)の音」とか「騒々しい街頭」「セミの鳴き声(近距離)」くらいの音量。日中の作業や、ある程度賑やかなキャンプサイトであれば、ギリギリ許容範囲かな…?というレベルです。

ただし、体感は「うるさい」と感じる人も多い

一方で、実際のユーザーレビューを見てみると、「体感では70~90デシベル程度に感じられる」という報告や、「住宅街で撮影しているのでここでは使えませんね」という具体的な使用感も述べられています。

私もポータブル冷蔵庫のコンプレッサー音(約45dB程度)ですら、静かな場所だと気になることがあるので、74dBのエンジン音となると…やはり相当な音量だと思います。

結論としては、「データ上は比較的静かな方だけど、夜間のキャンプサイトや静かな住宅街で使うのは、まず間違いなく迷惑になるレベル」と考えておいた方が良さそうです。使う場所と時間帯をしっかり選ぶ必要がある発電機、というのが正直なところかなと思います。

競合比較:ホンダやヤマハとの違い

発電機といえば、やはり国内トップブランドのHonda(ホンダ)Yamaha(ヤマハ)がベンチマークになります。YUKATOとこれらの一流メーカーとでは、何が決定的に違うのでしょうか。

すごくシンプルに言えば、これは「圧倒的な初期費用」のYUKATO vs 「絶対的な信頼とサポート網」のホンダ・ヤマハ、というトレードオフの選択だと思います。

ここで、代表的なモデルを比較表にまとめてみました。

項目 YUKATO BS16i Honda EU18i Yamaha EF1600iS
定格出力 1.6kVA (1600W) 1.8kVA (1800W) 1.6kVA (1600W)
騒音レベル(実測値) 74.2dB (高負荷時) 75.2dB (高負荷時) 非公開 (静音性に定評)
燃料効率(1Lあたり) 約65.7分 (高負荷時) 約65.5分 (高負荷時) 非公開 (高燃費で有名)
本体重量(乾燥) 15.5kg 21.1kg 20kg
出力端子 ACx2, シガーx1 ACx2 ACx2, DCx1
サポート体制 メールのみ (1年保証) 全国の販売店・修理網 全国の販売店・修理網
実勢価格帯 ¥45,000前後 ¥170,000 - ¥240,000 ¥120,000 - ¥220,000

Honda (EU18iなど) との比較

ホンダの「EU18i」は、プロの現場でも使われる定番中の定番モデルです。定格出力が1.8kVAとYUKATOよりパワフルですね。実勢価格はYUKATOの4倍から5倍はします。とんでもない価格差です。

でも、その価格には、長年培われたブランドへの信頼、過酷な現場でも使われ続ける高い耐久性、部品供給の長期的な安定性、そして万が一の時も全国の販売・修理網で対応してもらえるという、「絶対的な安心感」が含まれています。

命に関わるような災害時での使用を最優先に考え、「いざという時に絶対に動く」という信頼性を求めるなら、やはりホンダを選ぶ価値は十分にあります。

Yamaha (EF1600iSなど) との比較

ヤマハの「EF1600iS」もホンダと並ぶプレミアムブランドで、特に「静音性」や「洗練されたデザイン性」で高い評価を得ています。価格帯もホンダとほぼ同じです。

比較表で面白いのは、YUKATO(BS16i)が、これらトップブランド機に「燃費効率」で匹敵し、さらに「本体重量」では圧倒的に勝っている(YUKATO: 15.5kg)という点です。ホンダやヤマハは約20kg~21kgなので、この4~5kgの差は、持ち運びのしやすさにおいて非常に大きいです。

YUKATOを選ぶということは、これら国内ブランドが提供する手厚い「安心料」や「充実したサポート網」を割り切って、その分、「初期費用」と「軽量性」を徹底的に追求するという、非常に合理的な選択なんだと思います。

EENOURとの比較で見る立ち位置

YUKATOと同じように、コストパフォーマンスの高さで最近人気が急上昇しているのが「EENOUR(イーノウ)」です。ここはYUKATOの直接的な競合相手と言えそうですね。

価格帯としては、EENOURもホンダやヤマハよりははるかに安いですが、YUKATOよりは少し高価(1~3万円程度プラス)なモデルが多い印象です。

EENOURの最大の特徴であり、YUKATOに対する強みとなるのが、モデルによっては「ガソリン」と「LPガス(カセットボンベ)」の両方が使えるデュアル燃料対応の機種(DK1800iSDFなど)があることです。

EENOURの強み:燃料の多様性(LPガス対応)

LPガスが使えると、ガソリンが入手しにくい災害時でも、比較的ご家庭で備蓄しやすいカセットボンベで対応できるという、大きなアドバンテージがあります。

ガソリンは消防法で備蓄(携行缶での保管)が難しかったり、長期保管すると劣化して発電機を痛める原因になったりしますが、カセットボンベなら長期保管も容易で、取り扱いも比較的簡単です。これは防災用途としては見逃せないメリットですよね。

ここで、YUKATOとEENOURのどちらを選ぶかは、ユーザーのニーズによって分かれてきそうです。

  • YUKATOを選ぶ人:
    付加機能(デュアル燃料など)は割り切って、とにかく徹底的に「初期費用」と「軽さ」を安く抑えたい人。燃料はガソリンだけでOKと割り切れる人。
  • EENOURを選ぶ人:
    YUKATOより少し追加コストを支払ってでも、「燃料の多様性(LPガス)」という「もしもの時の保険・利便性」を手に入れたい人。ガソリンの管理に不安がある人。

…こんな風に、どちらもコスパ重視のブランドでありながら、立ち位置が少し違っていて面白いですね。ご自身の使い方、特に「防災」をどれだけ重視するかで、選択が変わってくるかなと思います。

用途別おすすめ度を解説

では、これまでの情報を踏まえて、YUKATO発電機が具体的にどういう使い方に向いているのか、私の独断と偏見も交えつつ「おすすめ度」をシーン別にまとめてみました。

キャンプ・車中泊での利用:★★★★☆ (星4つ)

これは、「条件付きで」かなりおすすめできると思います。

メリット:BS16iの15.5kgという軽さは、持ち運びが多いキャンプシーンでは本当に大きな利点です。車への積み下ろしが格段に楽になります。燃費が良いので、持参する燃料の量を減らせるのも嬉しいですね。そして何より、正弦波インバーター搭載なので、私たちのポータブル冷蔵庫も安心して使えます!

注意点:やはりUSBポートがないのは、現代のキャンプでは不便。ACアダプターなどを忘れないようにしないといけません。そして、最大の注意点は騒音の問題です。

キャンプ場のルールをしっかり守り、周りに他のキャンパーがいるような場所、特に夜間の使用は絶対に避けるべきです。広々としたフリーサイトの日中や、周りに誰もいない場所で、マナーを守って使うなら…という条件が付きますね。

DIY・軽作業での利用:★★★☆☆ (星3つ)

「趣味の範囲で、たまに電動工具を使いたい」というニーズであれば、この低価格は非常に魅力的です。BS16iの1.6kVA(1600W)という出力は、インパクトドライバーや電動ドリル、小型の丸ノコやグラインダーといった、多くのDIY用電動工具を動かすのに十分なパワーを持っています。

注意点:ただし、エアコンプレッサーや高圧洗浄機など、起動時に大きな電力(起動電力)を必要とする機器は、1.6kVAでは動かない可能性が高いです。

また、これが「仕事」となると話は別です。業務用途で毎日長時間使用するようなプロの現場には、おすすめしません。長期的な耐久性は未知数ですし、万が一の故障時にサポートがメールのみで即時対応が期待できないのは、仕事の道具としては致命的なリスクになります。

災害時の非常用電源として:★★★☆☆ (星3つ)

これは評価が一番難しいところです…。星3つ、というのが正直なところ。

メリット:停電時に小型冷蔵庫(もちろんポータブル冷蔵庫も!)を動かしたり、情報収集のためのスマホ(アダプタ経由)を充電したり、照明を確保したりと、「最低限の生活を維持する電力」を確保できる能力は非常に価値があります。高い燃費効率も、限られた燃料で長時間稼働できるので災害時には大きな強みです。

注意点:最大の懸念点は、やはり「サポート体制」です。本当にライフラインとして頼りたい緊急時に、サポートがメールのみで即時性に欠けるというのは、非常に心細いと言わざるを得ません。「動かない!」となった時に、電話で泣きつくこともできないわけですから…。

「価格なりのリスク」としてそれを十分に理解した上で、「何もないよりは遥かにマシ」という「現実的なお守り・備え」として持つなら、アリだと思います。

ただし、ガソリンの備蓄・管理が難しいと感じる方は、先ほど比較したEENOURのデュアル燃料モデルや、YUKATOのラインナップにあるカセットボンベ式モデル(BS12iGなど)も合わせて検討する価値は高いと思います。

総括:YUKATO発電機の評判とおすすめな人

ここまで、YUKATO発電機の評判について、良い点も悪い点も詳しく見てきました。

私の結論としては、YUKATO発電機は「誰にでもおすすめできる万能な製品」ではなく、「特定のニーズや条件を持つ人にとって、最高の選択肢になり得る製品」なんだと思いました。

最後に、YUKATO発電機の評判を踏まえて、どのような人に強くおすすめできて、どのような人には慎重な検討が必要かをまとめますね。

YUKATO発電機は、こんな人におすすめ!

  • コストを最優先するホビーユーザー
    キャンプ、釣り、DIYなどの趣味のために、「たまに」発電機を使いたい人。日常的に使うわけではないので高価な投資は避けたいが、基本的な性能(正弦波・燃費・軽さ)は妥協したくない、というニーズに完璧に応えてくれます。
  • 割り切りのできる現実的な防災準備者
    サポート体制の弱さや、USBポートがないなどの一部の利便性の欠如を、「価格なりのトレードオフ」としてハッキリ受け入れられる人。限られた予算の中で、最低限の「備え」をまず確保したい場合に適しています。
  • 初めて発電機を購入するエントリーユーザー
    「発電機がどういうものか、まずはお試しで使ってみたい」という人。操作が分かりやすく、導入のハードル(価格)が極めて低いため、「最初の一台」として最適です。

こういう人には、おすすめしにくいかも…

  • 業務用途(仕事)で日常的に使用するプロの人
    (故障時のダウンタイムが許容できないため、信頼性とサービス網が確立されたホンダやヤマハを選ぶべきです)
  • 「一生もの」の品質や手厚いサポートを求める人
    (初期投資が高くても、国内プレミアムブランドが提供する「安心感」に価値を見出す人には不向きです)
  • 利便性と最新機能を重視するユーザー
    (内蔵USBポートのような現代的な利便性を当然の機能として求める人。アダプターを介する手間を「面倒」と感じるなら、不満が残る可能性があります)

YUKATO発電機は、「基本性能(正弦波・燃費・軽さ)はしっかり押さえつつ、付加機能やサポート体制を合理的に割り切ることで、圧倒的な低価格を実現した製品」と言えそうです。

自分の使い方や、発電機に求める「優先順位」(価格なのか、安心感なのか、利便性なのか)をハッキリさせた上で選べば、きっと強力な味方になってくれるかなと思います。

この記事が、あなたの発電機選びの参考になれば嬉しいです!

【最重要】安全に関するご注意

発電機、特にガソリンを燃料とする機器は、取り扱いを誤ると一酸化炭素中毒や火災など、命に関わる重大な事故につながる危険があります。

一酸化炭素は無色・無臭で気づきにくく、非常に危険です。消費者庁や消防庁からも、発電機の屋内使用による死亡事故が報告されています。(参考:東京消防庁『住宅で起きる一酸化炭素中毒事故に注意!』

使用する際は、必ず付属の取扱説明書を熟読し、屋内や車内、テント内、換気の悪い物置などでは絶対に使用せず、必ず換気の良い「屋外」で、可燃物から十分な距離を保って安全にご使用くださいね。

正確な仕様や安全に関する情報は、必ず公式サイトをご確認いただくか、購入前にメーカーや専門家にご相談ください。

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